OTO工房
エテルナの讃歌
更新日:2018年11月24日
エテルナは甦った
3年前ある調律師から、、
「弦が切れるのでもうこれ以上調律できません」
と突如宣告を受けてしまった可哀そうなピアノ
その名はエテルナ
60年前に両親が買ってくれた木目調の素敵なピアノ
その名は ETERNA
鋼(弦)は磨きサビを取った
羊の毛(ハンマー)に深く入った傷は削った
汚れた Soundboard(響板)もきれいにした
欠けた keyboard(鍵盤)も貼り替えた
action(ピアノの内臓)は分解した
そして、、調律をした
弦は切れなかった
ETERNA は死なない
これからまた長い年月をかけ
私だけのキャンバスに色を塗るのだ
自分が描くパステル画のように
かつて息子がドラムを鳴らしたこの部屋で
優しい夫が見守る中で
このエテルナで

全ての作業が終わり 別れ際に弾いてくれたのは
プーランク作曲 即興曲第15番「エディット・ピアフへのオマージュ」
・゚。(つ﹏<)(つ﹏<)(つ﹏<)・゚。
僕にはその音色が、
私、妹、息子、孫へと弾き継がれてきた
この偉大な楽器へのオマージュに聞こえるのでした。。