我々調律師はよく絶対音感を持っていると思われがちです。
否!
私の知る限り、
むしろ絶対音感を持ってる調律師のほうが圧倒的に少なく、 当然私もありません 。 と言ったら驚くでしょうか。 少なくとも私の知り合いの調律師には一人もおりません。 と言ったら更に驚くでしょうか。。

そもそも絶対音感を持ってる人の割合は
0.2~0.5%!
と非常に少なく、正に特殊能力と言えるのです。
たまに絶対音感がある!と言い張る方に遭遇しますが、
実際本当に持ってる方は非常に少ないです。
そんな訳で我々調律師は
音叉(おんさ)やチューナーが無ければピアノの調律は始められないのです\_(・ω・`)!
じゃあその後何を基準に音を合わせていくのかと言えば、
すごく簡単に言うと、
ある一つの「法則」のようなものが存在し、
それに即して音を合わせています\_(・ω・`)ココ!
だからこの音が「ド、レ、ミ」というように、
自分の「音感」を頼りに音を“当てて“いる訳ではないのです(゜o゜)
そのある一つの法則を習得することが少々難しく修行が必要になり、
それには当然聴力を使うので耳もいい方が有利になる、という訳です。
といった様なお話をするとお客様はすごく驚かれます(゜o゜)ソナノ~?
絶対音感を習得する為のお教室やトレーニングプログラムもあり、
それは幼少期から始めたほうが断然有利とされています\_(・ω・`)!
大人になってから始めても絶対音感という能力は殆ど身につかないものなのだそうです。
先日お客様のお子様が小さい頃に使っていた古い教材を見せていただきました。
単音だけでなく和音(複数音同時)も当てられるように訓練するそうです。
途中ピアノをあまり弾かなくなったりした時期もあるけど、
幼少期に訓練し身についた音感は現在(高校生)も失うことなく身についているとのこと。
私の知り合いの絶対音感を持つピアニストさんのように、
鳥のさえずりや汽笛など樣々な音をピアノで一発再現することができたら楽しいだろうなと思います。
しかし私の年齢では時すでに遅しということでしょうか。。\_(._.)ココ
春になり自然の息吹が聴こえ出す季節です。
耳をよく澄ますと様々な音が聴きこえてくるようです。。ᕱ⑅ᕱ
長文、ご精読ありがとうございました m(__)m
※一般的にいう絶対音感とは、 ある音を聴いて、その音が「ド」「ファ」とわかってしまう聴覚能力のこと。
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