OTO工房
じゃあ、ピアノという楽器のいったい何が一番の問題点なんだろう
ピアノという楽器に携わる仕事に従事していて一番感じること。というか、
一番の問題点、困った点は何かといえば、 それは間違いなく、、、
ピアノユーザー個人でピアノのメンテナンスが一切出来ない
という点だと思います。

個人で所有している一般的なアコースティック(非電子電気)楽器で、 ここまでメンテナンスが個人で行うことが出来ない楽器というのも少ないのではないだろうか (゜.゜)
メンテナンスはおろか 日本国においてこれだけポピュラーな楽器でありながら、 この楽器の中でどんな運動がなされ音を発しているかが全く謎に満ちていて、
これほど 得体の知れない楽器 というのも珍しいのではないだろうか (・・?
音階を合わせる調律はもちろん 弾いていくうちに微妙にズレていくアクションや鍵盤の調整、 弦交換、実はそれほど難しくないペダル調整、ボディーや鍵盤の清掃etc...
諸事情により数年ピアノを弾かない期間があった場合 久々に弾いてみようかと鍵盤に触れてみるが 一個の動かない鍵盤に遭遇 し一気に弾く気が失せる.. という話はよく聞きます (◞‸◟)
鍵盤が動かないというトラブルは多いですが 実は簡単に直せてしまう場合も多いのです。 しかしピアノの修理は「ものすごく高い」(゚д゚)! という意識が一般的に多くあるので 結局そのまま倉庫や部屋の片隅にずっと鎮座 ↓ 埃かぶり汚れる ↓ 更に愛着失せていく ↓ 更に痛み激しくなる ↓ もう絶対弾きたくなくなる。。
これがピアノという楽器が 邪魔なだけの巨大な粗大ごみと化していく一般的な流れに思います..(◞‸◟)
ピアノという楽器は大きくて重いのでその威圧感&存在感故、
個人ではとても手に負えないような気がしてしまう楽器なんだと思います。
しかしペダル調整など、個人で簡単にできることもあります。 ピアノ内部のネジを数ミリ動かすだけで劇的に不具合を改善できることもあります。 今はネットで調べれば、何を使ってどうやって磨けばピアノがキレイになるかもわかる時代です。
お金をかけずに簡単に復活させることができるケースも多くある ということをもっと知っていただきたいです。
ピアノが古くなっても、いつまでも若く、いつまでもキレイに・・
あきらめないで!(=゚ω゚)ノ”